ということで、今日は、住宅ローンの金利固定の話です。
そろそろクロージングの日程が決まるという頃に、ローンオフィサーからメールが届きました。質問は、どちらの金利にしますか?とのこと。オプションは次の二つです。
- 金利4.50%。Origination Costは、1.25%($2,673.13)毎月の支払額(Principal and Interest)は、$1,083.55。
- 金利4.625%。Origination Costは、0.75% ($1,603.88)毎月の支払額は、$1,099.49。
Origination Cost:融資手数料。#1の例で言うと、融資額の1.25%が手数料です。
Principal and Interest:元本と利子(P&Iと略されたりします。)
アメリカで住宅ローンを借りると、Points(ポイント)という考え方があります。アメリカ人は、自分のクレジットヒストリー(融資支払いの実績)がローン金利に影響します。住宅ローンの場合、金利負担を軽くする方法があって、一定のコストを負担すれば、金利を下げてくれるのです。それをが「ポイントの購入」です。
細かいことは分かりませんが、1ポイント買うと、金利は0.125%下がります。上にある#1と#2のOrigination Costの差額は、#1の方が多くて$1,069.25です。このコストを支払えば、30年の固定金利が、4.625%ではなくて、4.50%になりますが、どちらがいいですか?というのがローンオフィサーの質問だったわけです。
では、どちらがいいか?ということは、以下のようにして考えます。
- 毎月の支払いの差額を求める。$1,099.49 - $1,083.55 = $15.49
- ポイント購入の負担を出す。これは、$1,069.25ですね。
- 2の数字を1の数字で割る。$1,069.25 ÷ $15.49 = 69.03
3の答えの単位は、月です。つまり、月々$15.49負担すれば、69.03ヶ月で2のポイント購入の負担を払えるということになります。さらに言い換えると、ローンポイントの購入は、利子負担の一部を先払いしているわけです。69.03ヶ月を超えると、月々の負担が$15.49お得になります。
銀行からすれば、金利の回収を少しでも早くしたいわけです。もしかしたら借手は、3年でローンを払い終えてしまうかも知れません。だから、最初に金利部分を先払いしてくれるとその分、利子を下げましょうと借手に持ちかけるわけです。借手からすれば、金利の先払いで利子が下がるのはお得です。どちらにするかは、ローンを払い終える予定を考えて、ポイントを購入するかどうかを決めれば良いのです。
私は、69ヶ月後にローンを払い終える可能性がまったくなかったので、即決で#1のオプションを選択しました。
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