ハワイ、ワイキキでコンドミニアムを買う!: 8月 2013  

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8/31/2013

すでに3回目の家賃が入金。

購入のアクションを起こしてから約半年。クロージングから3ヶ月程が過ぎました。月末がやってきて、不動産会社から3回めの家賃が入金されました。クロージングは、まるで昨日のようにも思えるし、遠い昔のようにも思えます。しかし、何よりも、3回目の入金という事実に重みを感じます。仕事の給与以外のキャッシュ・フローをがあることが、初めての体験なので、まだよく馴染めません。それと、もしテナントが決まらずに、3回の入金がなかったら大問題でした。そう考えると、ちょっと緊張します。この流れをキープしたいと思います。

8/30/2013

最後の壁を乗り越えるには その弐

このブログでは、ハワイのコンドミニアム購入プロセスを最初から順を追って、説明してきました。しかし、最後の一歩が踏み出せないという人にアドバイスの意味で、決断という観点から準備について考えてみるというのが、一連の投稿です。

今日は、「どんな物件が欲しいか明確にする。」ということについて検討してみます。

その壱では、物件の情報を数多く見る必要性について考えました。これは、マーケットを理解しようということでした。実は、マーケットを理解しなければ、自分の希望を明確にできないのですが、これら二つのことは異なる行為です。得た情報を消化し状況を理解することがまず大切で、それとは別に自分に必要な条件を具体化するということです。

このブログで購入対象となるコンドミニアムは、過去の記事にあるのでご参照ください。基本的には、フルキッチンが付いた1ベッドルームのコンドミニアムが対象です。これが最低条件となりますが、他にどんなことを考えておかなければならないでしょうか?

  1. コンドミニアムの広さ: 狭いと長期間の滞在には無理があります。また、広いと固定資産税が高くなります。最低は500スクエアフィートぐらいだと思います。メートル法では、45平米で、30畳ぐらいです。リビングとベッドルーム、キッチン、バスルームということなら狭くはありません。
  2. 眺望: 海が見えると最高ですが、予算的には厳しいでしょう。シティビュー、マウンテンビューと言っても様々です。どういう眺めならOKか基準を決めておくべきとおもいます。眺望には、何階か?ということも含まれます。私は、アラワイ運河と山が見えるのが希望でした。
  3. 部屋のコンディション: 物件情報に表示されています。Excellent、Above Average、Averageなど。天井や壁の塗り直し、カーペットやフローリングの取替などが必要ない物件だと最高です。状態が悪いものを買うと修理費用が高くつきます。
  4. ラナイの有無: ラナイがあるのが理想的ですが、ラナイを優先することで部屋が狭くなるのは避けるべきと思います。ハワイのコンドミニアムは、ラナイを自由に使えるらしく、部屋を大きくするよう改築していて、ラナイがほとんどない場合もあります。
  5. バスタブの有無: 現地の人に貸し出す場合は、なくてもOKかも知れませんが、将来自分が利用することを考えると、バスタブは不可欠ではないでしょうか?私にとってはマストアイテムです。
  6. 洗濯機・乾燥機の室内設置: ローンドリーが共有施設にあるコンドミニアムは珍しくありません。貸し出すことを考えると、洗濯機の屋内スペースは必要だと思います。
  7. 駐車場の有無: これも賃貸として貸し出すことを考えると、重要です。駐車場がある物件は、だいたい住戸に特定の駐車場が付属していて、権利が所有権に含まれています。月々の支払いはありません。
  8. 管理費と固定資産税の額: これは毎月のキャッシュ・フローを考える上で重要ですから、欲しい物件の条件にも含まれます。

これらのことに関して、具体的に考えをまとめておくと決断の際に役立ちます。条件の優先順位を考えておく必要もあります。例えば、少し狭くても眺望が良いのが良いか、その逆か?というようなことです。希望条件を紙に書いておくぐらいのつもりで明確にすいれば、物件が出てきた時に、それが自分が欲しいものか否かを冷静に判断できると思います。

8/28/2013

最後の壁を乗り越えるには その壱

まず、最初のポイント「物件情報は数多くみること。」です。

このブログは、ワイキキにコンドミニアムを買うことを目的にしているので、買う場所と建物のタイプは決まっています。ですから、悩まくてはならないことが限られています。これはとてもラッキーなことです。場所から選ぶとなると大変ですよね。

コンドミニアムを買う気になったら、毎日、ウェブサイトと睨めっこしてください。ホノルル不動産協会のサイトやこのブログでお勧めしている oahure.com などで条件を入れて、部屋の広さ、ラナイの広さ、眺望、階数、駐車場の有無、備品、管理費、固定資産税などを確認しましょう。物件情報が頭に蓄積されていくと、大きく二つ分かってくることがあります。
  • 価格と物件内容の関係
  • 自分が必要とする条件

ホノルルで売買された不動産は、Honolulu City and Countyのサイトを見ると、売買のあったタイミングと価格が確認できます。(使い方はこちらで確認してください。)個人情報丸出しという気がしますが、不動産売買の観点からすれば、これほど透明性の高いシステムはありません。また、上に書いた oahure.com のサイトではリストされている物件情報に過去の売買履歴も出ています。

コンドミニアムは、同じ価格でも、部屋の広さは同じではありません。ラナイの広さも違います。もちろん景色が違います。洗濯機が置けるとか置けないとか、何階かとか、様々な条件が絡み合って、価格ができています。同じコンドミニアムの違うユニットが売りに出ていれば、比較することもできます。また、見ていると、ワイキキのコンドミニアムは、築年数はさほど大きな要素ではなさそうということも分かってきます。

物件情報に数多く触れることで、頭のなかに物差しができるはずです。それが、物件を見に行った時に購入すべきかどうかの判断基準になるのです。この基準がなければ、判断できません。ワイキキ在住ではないので、毎週末オープンハウスに出かけられませんが、ネットを味方にして情報のシャワーを浴びてください。

8/27/2013

最後の壁を乗り越えるには はじめに

アメリカの不動産投資セミナーに参加した時の雰囲気や参加者の質問から思ったのは、最後の壁を乗り越えられない人が、そういうイベントでも少なからずいるのだなということでした。私もオファーを出す決断をする時は、冷静ではあったけれど、「本当にこんなことして良いのかな?」という大きな疑問が頭の中をグルグル回っていました。

そこで、最後の一歩を踏み出すために何をすべきかのポイントを書いてみたいと思います。まず、最初に大切だと思うポイントをまとめとしてあげてみます。
  1. 物件情報は数多く見ること。
  2. どんな物件が欲しいかを明確にすること。
  3. 用意できる資金を決めておくこと。
  4. 家賃を含めた毎月のキャッシュ・フローを試算すること。
  5. 買わなかった場合、将来後悔するか自問すること。
如何でしょうか。次回からは、この各ポイントについて考えるところを書いてみたいと思います。




8/24/2013

不動産投資セミナーに行って来ました。

以前、紹介した本の著者が東京でセミナーを開催するので、参加をするということを書きました。そのセミナーが本日ありました。開始30分前から多くの参加者が到着することに驚きましたが、席数が90もあったことがそれ以上にスゴイと思いました。参加者の皆さんは、若い人から退職してらっしゃる年輩の方までさまざまでした。

セミナー自体は不動産投資の話なので、興味がある方は本を購入されることをお勧めしますが、このブログのテーマに関連する非常に有益な情報も得ることができましたので、今日はそれについて書こうと思います。

参加して勉強になったと思ったのは、トラストの話を弁護士から聞けたことです。Death Deedのことを書いた時には、基本的なイメージは掴めていましたが、ポイントを説明できるまでの理解はしていませんでした。それが明確になったので、以下に重要な部分を要約します。

  • トラストとは、簡単に言うと、法律に則り資産を所有させる箱を作って、それに資産を入れて、所有者が死亡したら、その資産を誰か(例えば、子供)が使えるように決め事をつくるというイメージです。日本にも遺言信託というようなものがありますが、似て非なる物のようです。
  • トラストに入れた資産が子供に渡る時には、米国での税金がかかりません。孫に権利が渡る時は、税金の支払いが発生するとのことです。
  • このトラストには、不動産だけでなく、資産価値があって課税対象になるものは、何でも入れられるそうです。
  • 所有している不動産をトラストに入れても、家賃収入に対するローンの金利分控除などの恩恵に影響はありません。
  • トラストを作ると、日本人でもアメリカで生命保険が購入できます。
  • トラストの設定にかかる費用は、資産規模のよりますが、3,000〜7,000ドル程度だそうです。

短い時間でしたが、ゲスト・スピーカーとして、ホノルルで弁護士をしている Mr. Gary Y. Shigemura が説明をしてくれました。事務所のホームページはこちらです。トラストの設定は、気になっていたテーマであり。トラストの問題を解決できる糸口が分かったのは、本当に大きな収穫でした。また、ホノルルにオフィスを構えている Mr. Shigemura に遭遇したことは、本当に幸運だったと思います。

8/21/2013

Tracfoneの延長

9月にアメリカの友人を訪ねることにしたので、ホノルルで買ったTracfoneを延長するつもりでした。90ドル払うと400分と365日の延長ができるオファーが届いていて、どうしたものかと考えていたのですが、実はサービスの終了日を勘違いして、手続きをしようと電話の電源を入れるとなんと、期日が過ぎていました。

参ったなぁと思いつつ、日本語や英語でいろいろ検索すると、いくつか分かってきたことがありました。

  • まず、期限が切れても1ヶ月は、同じ電話番号がキープされているらしい。
  • 支払いに利用可能なクレジットカードは、アメリカで発行されたものだけ。

それで、結論から言うと、リアクティベーションの手続きを完了することができました。確認したのは、以下のとおりです。
  1. 来年ハワイに行くにしても、到着時に携帯電話が必要なことはないので、90日有効の60分を購入することにしました。価格は、約20ドル。決済の時に、5ドルで30分を追加したのですが、実は無駄な買物でした。理由は後述します。
  2. 決済の際、日本で発行されているカードを使いましたが、支払いが完了しませんでした。
  3. それで、セントラル・パシフィック・バンクが発行してくれた、マスターカードのデビットカードを使いました。狙い通り、使用可能でした。
  4. 後は、アメリカに行った時に、電源を入れて使える状態になっていれば、OKです。同じ電話番号が利用できます。(新しい番号を使うためには、新しいSIMカードを貰うという複雑な状況になるので、この場合は新規購入が現実的です。)

まず、無駄になった5ドルの追加ですが、私が買った携帯電話には、生涯ダブルミニッツというプランが付いていました。つまり、同じ携帯電話を使っている限り、タイムを買うと、購入した時間の倍をアカウントに入れてくれるというプログラムです。ですから、60分買えば、120分使えることになります。5ドルで買った30分は不必要だったわけです。ダブルミニッツのことは分かっていましたが、一度サービスが終了していたので、念の為に買った5ドル分でした。

それと、ビリングアドレスは、連絡先のアドレスをビリングアドレスに使うという指示が可能です。私は、購入後のアクティベーションをウェブから行ったのですが、パスワードの管理がまずかったことも手伝って、自分のアカウントにログインできない状態がありました。クロージングでハワイに出かけた際に、Tracfoneのカスタマーサービスに電話をして、強烈なメールもやり取りして、ようやくパスワードの再設定が可能になりました。それが理由か否かは分かりませんが、連絡先の住所がフロリダの架空の住所になっていました。もし、この住所とカードの情報が一致しないと、支払いが完了しない可能性があるかも知れません。

また、タイムを買って決済する時には、5ドル30分の追加以外にも、50ドルで1年間有効というオプションもありました。それとは別に、毎月5-6ドルで番号を維持してくれるサービスもあります。上手くやれば、1年80ドルぐらいのコストで、同じ携帯電話番号を維持できるので、有効な方法だと思います。

8/17/2013

タイムシェア:購入する前に10プラス1のチェックポイント

タイムシェアの掲示板を見ていると後悔している人がいることが分かります。タイムシェアは、メルセデス、BMW、レクサスなどのコンパクトカーぐらいの金額で購入できます。ハワイの青い空と海が少し自分のものになるという思いに、思わず決心してしまうことは分からないでもありません。しかし、長期に渡ってタイムシェアに縛られてしまうと本末転倒です。タイムシェアはいつでも買えるので、よく確認することが重要です。

では、10+1の質問です。
  1. 購入に使える余裕資金がある。
  2. 毎年海外旅行に出かける。
  3. 結婚しても、子供が生まれても、海外旅行に出かける。
  4. 1週間の休暇が取れる。
  5. 休暇は、お正月、GW、お盆以外に取得が可能。
  6. 同じ場所(タイムシェアの所在地)に10年連続、喜んで訪れる。
  7. 旅行中、料理や洗濯をしても良い。
  8. 個人旅行の手配に慣れている。
  9. 現地では、レンタカーで動き回れる。
  10. マイレージプログラムを使いこなせる方だ。
さて、Yesはいくつあったでしょうか?7つ以上ないと、タイムシェアを使いこなすのは難しいかも知れません。

プラス1の質問は、「リセールをチェックした。」です。正規購入の前に、必ずリセール市場を確認されるのが良いと思います。

使いこなすことができれば、タイムシェアは、素晴らしいシステムです。私達家族は、今年、ハワイに行きましたが、家族揃って出かけるのは最後ではないかと思います。そういうこともあって、HGVCを売却しようかと思ったのですが、「自分で使いたいからしばらく持っていて欲しい」と子供から言われました。楽しい記憶が残っていなければ、そんなことは言わないと思います。購入の際には、長期的な視点で結論を出されることをお勧めします。

8/15/2013

私が気になったコンド(4)

このブログの趣旨からは外れるコンドミニアムなんですが、気になります。現地で見たことがありません。でも、気になるのです。

場所は、オアフ島の西側で、ディズニーのアウラニなどがあるコオリナから車で30分ぐらいのところです。ホノルル空港からは50分とGoogle Mapでは出ますが、もうちょっとかかるような気がします。

コンドミニアムの名前は、Makaha Valley Towers。
まずは、フォトをこちらからご覧ください。
グーグルの画像検索でもご覧いただきましょう。

如何ですか?

  • 価格は、10万ドルの半ばから20万ドルぐらいまでで、1BRに手が届きます。
  • それでいて、窓からは、切り立った山と海が見えます。
  • 雨が降ると山側には小さな滝が見えるようです。
  • 売物をみるとコンディションは悪くなさそうです。
  • 売物は少なくないようですが、売買はそれなりに成立しています。
  • オアフにいながら、ネイバーアイランドに雰囲気が感じられます。

退職してからオアフの西側までドライブして行くのはちょっときつい感じがしますね。現役の時に利用するのはアリかなという気がします。この物件に関して情報の裏取りはしていませんので、万一ご興味があったら、不動産エージェントによく確認してみてください。


大きな地図で見る

8/14/2013

タイムシェア:本当に得か?

タイムシェアを売る側は、旅費を低く抑えられる効果を一つの説得材料として使っています。それを考えてみましょう。

タイムシェアを持つと、毎年メンテナンスフィーを払えば、宿泊ができます。それも、1ベドルームとか2ベッドルームが利用可能です。これは、タイムシェアを購入する形で、お金を先払いしているからできるわけですね。

ですから、まず、毎年使わないと損をすることになります。これが大前提です。

ちょっと計算をしてみましょう。

最初にタイムシェアを150万円で買ったとしましょう。正規で購入された方ごめんなさい。これよりもう少し低い金額でもタイムシェアの購入は可能です。

メンテナンスフィーは10万円とすると、10年間での出費は、100万円。購入費用と合わせると、合計250万円です。

ハワイでヒルトンクラスのホテルで1ベッドルームに泊まると、最低でも1泊500ドルはします。7泊で、3,500ドル。これを10年続けると、35,000ドルになります。1ドル100円で換算すると、350万円。

この条件だと、10年で100万円お得になります。収支がトントンになるのは、7年目あたりです。

繰り返しになりますが、タイムシェアを買ってお得なのは、毎年使い続ける人です。上のケースでは、8年目からは、メンテナンスフィーだけが持ち出しですから、10万円の価値を回収できれば損はしません。ヒルトンの場合は、タイムシェアのポイントをホテルポイントに交換できます。持っているユニットの大きさにもよりますが、ホテルの利用で毎年のメンテナンスフィー分は回収可能です。

購入したら毎年使って、ブレークイーブンになるまで使うことが重要だとぜひ覚えておいてください。






8/11/2013

タイムシェア:同じ場所に泊まるのってどうですか?

タイムシェアを購入する時に重要なポイントとして、「自分で毎年行きたい場所を選ぶ」というのがあります。ヒルトン・グランド・バケーション・クラブだと、ラスベガスに買っても、オーランドに買っても、ハワイに泊まれるのですが、それはシステムというか、利用方法の問題と考えてください。大切なのは、タイムシェアを買うことで、自分が行きたいところにより良い方法で泊まれるということです。

さて、毎年海外旅行に出かけられるとして、例えば5年連続同じ場所にでかけるということに賛成でしょうか?それも、宿泊するのも同じ場所です。この点については、私自身、最初は懐疑的でした。旅行において、どこに泊まるかはとても重要なポイントで、ホテルを選ぶのは大変だけども楽しいですよね。その選択の自由を放棄するのは、どうしても正しいとは思えなかったわけです。

2ベッドルームのリビング
夫婦二人の時は、ハワイにも行ったけれど、ニューヨークなどにも出かけました。しかし、子供が生まれた後は、家族として楽しめる場所として、自然とハワイに出かけるようになったわけです。最初は、ネイバーアイランドに行って、買物のためにオアフに立ち寄るというパターンでしたが、オアフ島にも他の島にも負けないぐらいの大自然があることを知って、オアフオンリーの滞在スタイルになっていきました。

そして、最後はタイムシェアを購入したことで、毎回、ヒルトン・ハワイアン・ビレッジに宿泊することになったわけです。毎回同じ場所に泊まるようになると、見えてきたことがありました。

  • タイムシェアの場合は、繁忙期に予約するのが厳しいということがありますが、宿泊場所は決まっています。ホテルの選択は楽しさである一方でリスクにもなるので、これを悩まなくて良いというのは、利点だと思うようになりました。
  • また、到着後や滞在中の時間の無駄や気苦労が少なくなりました。例えば、駐車場で車を停めるという単純なことにしても、ホテルが違えば要領が異なりますが、そういうことを毎回学習し直す必要がありません。
  • 慣れがあると、非常に落ち着いた気分になります。「勝手知ったる他人の家」ではありませんが、「帰ってきたな」と思える安心感は居心地が良いものです。この余裕があることで、過ごしている時間をより楽しめるようになると思います。

実は、実体験を通じて、これらのことを発見したことが、コンドミニアムの購入に対して少なからず影響しました。ハワイは楽しくて、いい場所だけれど、何年にも渡って同じ場所に行くこと自体に価値がなければ、コンドミニアムを所有する意味はありません。正にリトマス試験紙のような役割をタイムシェアが果たしてくれたと言えます。

8/08/2013

タイムシェアを持つとどうなるのか?

タイムシェアを買うとルールを理解しなければなりません。しかし、根本的なところは変わらないので、タイムシェアを所有するとどんな権利と義務が生まれるのかを説明したいと思います。前提として購入は、全額手持ちの現金で行うこととします。
  1. クラブ費や固定資産税を含むメンテナンスフィーを支払う。
    金額的には、1,000〜2,000ドル程度です。高い場合は、2,000ドルを超える場合もあります。毎年支払いは発生します。隔年利用の権利の場合は、クラブ費は毎年、不動産部分の費用は、隔年の支払いになります。10年持てば、1〜2万ドルを払うことになります。
  2. 利用する権利が発生して、旅行をします。
    ハワイにタイムシェアを持てば、ハワイに行かないと持っている意味がありません。利用しなければ、購入したコストと#1の支払いは、無駄遣いになってしまいます。
  3. #1と#2は、毎年のことです。
    タイムシェアは、初期投資をすることで、毎年の宿泊費を抑えられるというシステムです。少なくとも初期投資のコストを回収するまでは、使い続けないと損です。毎年旅行に出かけるのは、経済的に簡単なことではないと思います。この点は、要注意です。
  4. 特別徴収が発生します。
    マンションに住んでいると大規模修繕があります。それと同じようにタイムシェアも内装の変更や家具の入れ替えなどを10年に一度ぐらい行います。基本的には、毎年のメンテナンスフィーから積み立てられますが、不足分があったり、仕様のアップグレードを行ったりするために、オーナーに追加の費用請求があります。私が所有している物件では、700ドル程度を3年に分けての支払いでした。
  5. 大きな修繕がある可能性もあります。
    ビル自体に大きな修繕が必要になった場合は、オーナーが負担しなければなりません。万一、大きな費用が必要な場合は、所有者に請求が行きます。カウアイ島にあるタイムシェアで海水がビルに浸透した問題で、1週の所有に付き7,000ドル強の負担という例を見たことがあります。

ちょっと厳しいかも知れませんが、これらのことをやる覚悟と見通しがないとタイムシェアを買うのは止めておくべきではないかと思います。

8/05/2013

タイムシェアの所有に向いている人は?

私はタイムシェアの利用歴が約10年あります。購入して8年ぐらいが過ぎました。コンドミニアムの購入に関することが一段落したので、タイムシェアに関しても書いていてきたいと思います。

タイムシェアとは、コンドミニアムの所有権を1週間単位で持つことで、特定のコンドミニアムやリゾートネットワークの施設に宿泊できるというものです。詳しくは、すでに色々な情報が出ているので、そちらに任せて、ここではどんな人が持てば良いのかを考えて見たいと思います。
  1. リタイア組
    一番有利なのは、時間にゆとりがある人達です。退職して時間に追われていない人は余裕を持って利用することができます。まず、突発的なことが起きる可能性が低いはずなので、かなり先の予定を立てられます。多くの日本人が利用したい、GWや夏休み、お正月に出かける必要がありません。これらのことは予約を取る際に有利に働きます。また、ヒルトンなどは直前の空きを格安で利用できます。突然、出かけることも可能です。時間にゆとりのあるリタイア組は最強と言えるでしょう。
  2. 年に一度海外旅行に行ける人
    季節によって変動するコストがありますが、ハワイに1週間行くには、フライトが1人10万円。レンタカーが4万円。駐車場2万円。食費が7万円。アクティビティに3万円。日本国内の移動に2万円ぐらい。家族3人でも50万円ぐらいが最低ラインだと思います。おみやげを買ったり、日常使いのアイテムを買物をすれば、70-80万円は必要です。毎年この出費を厭わない人でなければ、タイムシェアを持っても楽しくない可能性が高いです。
  3. 休みが自由に取れる人
    これは、1と2と重複しているところが多いです。1と裏返しで、GW、夏休み、お正月にしか旅行が出来ない人は、旅行の手配に柔軟性を最優先するべきです。タイムシェアを持つと行き先によって宿泊できる場所も限られます。宿泊が確保できなければ行き先を変えるか、旅行を諦めるかの選択になってしまうのは、避けたいですね。休みが自由に取れれば、自分に有利なプランが可能です。例えば、ハワイの場合は、公立小中学校が休みとなる週は、競争率が高いです。しかし、私立小中学校の春休みは数日早く始まるので、この休みに合わせて休暇を取れるだけでも、タイムシェアの価値は格段に違います。
  4. 滞在場所が同じで良い人
    タイムシェアを持つと同じところに出かける確率が高くなる可能性があります。タイムシェアのシステムによっては、様々な場所で施設を利用できる場合もありますが、本来は、自分の行きたいところにタイムシェアを所有して、そこに通うのが多くの所有者が求めている姿ではないでしょうか。また、同じ場所に通うことで新たな発見があるというのが、タイムシェアを持つ価値に通ずると思います。
  5. 準備を楽しめる人
    予約のタイミングや行き先など、タイムシェアを持つと制限されることが少なくありません。自分が望むタイミングで必要な大きさ部屋を確保するには、予約のウェブサイトと長い間にらめっこなんてこともあります。これを乗り越えると格別の喜びがあります。しかし、柔軟性が低いから気苦労も多いです。タイムシェアの利用ルールを理解して、予約のプロセスを楽しめる人はOKです。これがただの辛いだけの準備になってしまうと思う人は、タイムシェアを避けるべきかも知れません。
タイムシェアを買おうと考えたり、所有について考えなおしたりする場合は、このようなことを再確認すると良いと思います。

8/02/2013

ITINの取得

クロージングの際に、会計事務所に依頼したITINの取得が完了し、IRSからの通知が届きました。IRSは、Internal Revenue Serviceで、日本語では歳入庁です。連邦税の納付先はIRSになります。

ITINは、Individual Taxpayer Identification Numberなんですね。アメリカ国籍のある人には、Social Security Numberが発行されますが、非居住者の外国人がこれを取得できません。その代わりとして、ITINが使われるようになりました。

申請から発行までは、2ヶ月と少しでした。これでコンドミニアム購入に関しての一通りの作業が本当に完了したことになります。ITINが取れたので、GETの申請も行えます。