タイムシェア: 夫婦で説明を聞くのは何故? | ハワイ、ワイキキでコンドミニアムを買う!  

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6/04/2014

タイムシェア: 夫婦で説明を聞くのは何故?

タイムシェアのプレゼンテーションと呼ばれる説明会(売り込みです)に参加すると、100ドルとか200ドルの商品券やアクティビティのプレゼントが貰えます。話を聞きに来てもらうための、いわば餌です。(もちろん私もいただいたことがあります。)

では、なぜこのプレゼンテーションを聞くのは、夫婦一緒でなければならないのでしょうか?

安い買物ではないので、意思決定をする夫婦が一緒に話を聞かないと前に進まないというのは明白ですが、実際にはもう少し巧妙な理由があると思います。

それは、「奥様のため」とか、「家族のため」などという、否定しがたい理由を否定出来ないようにして、客観的な判断力を失わせるためだと私は思っています。タイムシェアを売る側がそこまで深く考えているかは分かりません。

しかし、です。

レップ:「如何です?こういう旅行を、一生続けられるって素晴らしいと思いませんか?」
参加者:「そうですね。ハワイに何度も来れるといいですよね。」
レップ:「まったく買えない金額じゃないですよ。ハワイに別荘を持つことが可能なんです。持てば、毎年ハワイに来ようと頑張れます。」
参加者:「でも、よく考えてみないと。」
レップ:「ここは奥様のためにも是非。」

半分体験、半分フィクションですが、レップとの会話はこんなものです。

その場で、購入を決断することは、余程のお金持ちでなければ出来ないでしょう。それで結論は持ち帰りになり、ホテルの部屋で夫婦の会話が続きます。

夫:「どう思う?」
妻:「ハワイに毎年来てこんなところに泊まれるなんて素敵だわ。」
夫:「そうだよね。」

こういう展開はとても危険です。タイムシェアの購入は、妻や家族のためなんだという美談が否定出来ない状況で、夫と妻が一緒に頑張ればなんとかなると思ってしまう。そこには、タイムシェアの購入に関して、経済的に最後まで使えるか?という問いに対する合理的な判断が存在しません。

分かりにくいので逆のケースを考えます。例えば、妻が「無理だよ」と反対している状況では、夫の「大丈夫。一生使えるよ。」と言う言葉だけでは説得できません。妻に対して購入する意味があるという客観的な証拠や理由を示さなければなりません。購入の決断には、そういう思考が必要なのですが、二人とも賛成という空気に流れてしまうと、そのプロセスがなくなって、後は気持ちを固めるだけになってしまいます。

ここまで読むとお気づきのとおり、タイムシェアのプレゼンテーションは、二人同時に幻想を与えて気分的に乗せるために夫婦が一緒に話を聞くことになっているわけです。夫婦で説明を聞かないとプレゼントが貰えないというのは、その状況を作るためのきっかけでしかありません。買う気になったら、夫婦で賛成と反対に分かれてディベートしてはどうでしょうか。タイムシェアを購入する時は、冷静によく考えてくださいね。

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