売り文句に「タイムシェアは子どもに引き継げる」というのがあります。HGVCの場合は、不動産と同様に登記されるので所有権を譲渡することが可能です。ですから、親が買って、途中で子どもを所有者に追加することや、所有権自体を子どもに譲渡することが可能です。
譲渡できるから価値がありそうと思ってしまいますが、本当にそうなのでしょうか?
実際に自分のケースで考えてみます。
私は、HGVCのオーナーになって約10年です。家族旅行のためにHGVCは大活躍でした。子どもは、10年以内に就職します。家族旅行の時代は終わり、妻が友人と韓国台湾など、私は一人でハワイ、アメリカに出かけるパターンが始まりました。
まだ、夫婦二人で海外旅行に出かけることは出来ません。ですので、これから数年は、HGVCがなくても大丈夫で売却も少し考えました。
60歳で退職するとなると、残された時間は、10年を切っています。ここから先は、海外旅行に出かけるより引退後の生活を楽しめるよう貯蓄を増やしたい。そんなタイミングでもあります。
私自身は、最初の購入費用の減価償却は終わっているので、年間10万円程度の管理費を払えば所有が継続可能です。国内のホテルに泊まったり、海外でHGVCを利用したりしながら、10年過ごしたとしましょう。その間、管理費だけでも100万円がかかります。
そして、10年後子どもは就職しているはずですが、そのまま譲渡して子どもは喜ぶのでしょうか?いくつかの疑問が出てきます。その時子どもは・・・
- 毎年10万円管理費を払える余裕があるのか?
- 毎年ハワイに行けるだけの稼ぎがあるのか?
- 毎年ハワイに行ける休みが取れるのか?
- ハワイ(=HGVCのある所)が行きたい場所なのか?
- そもそも、海外旅行に行ける状況なのか?
とりあえず、HGVCは売却してしまって、年に10万円貯めていけば、子どもがタイムシェアが必要になった時にプレゼントできる資金が用意できるかも知れません。タイムシェアに興味がなければ、そのお金は他の目的に使えます。
20代でタイムシェアを買ったとすると、子どもに譲渡するまでには、20年以上所有することになります。そもそもタイムシェアを30年とか50年に渡り所有し続けることは、旅行のニーズが変わることを考えると、コスト的には見合わないと考えるのが自然だと思いますが、皆さんの意見はどうでしょうか?
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