カカアコの新築コンドの行方 | ハワイ、ワイキキでコンドミニアムを買う!  

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4/24/2016

カカアコの新築コンドの行方

カカアコのコンドミニアム開発プロジェクトの見直しが進んでいるようです。建設中止が出てきていますが、これは不動産市場とか景気の問題ではなく、そんなに一気に高額なコンドを売るのは無理だということのようです。世界中のスーパーリッチにどれだけハワイ好きがいても、カカアコの物件が投資対象として優れていても、数百万ドルもするコンドを短期間を売りさばくのは現実的ではないと素人の私でも思います。遅かれ早かれ開発は進むのでしょうが、世界景気は減速気味ですから、次のタイミングが来るまでには時間が必要かも知れません。

ところで以前にも書きましたが、カカアコの開発は、カメハメハスクールがその気になったからだそうですが、カメハメハスクールは、カメハメハ王族のBernice Pauahi Bishopの遺言により設立された学校で、ハワイ州政府を除いては、州最大の地主です。ウィキペディアやその他の情報を見ると、1,500平方キロを所有しているとのことです。Pauahiの夫であったCharles Reed Bishopは、あのビショップ博物館を作った人で、カメハメハスクールと博物館は同根ということになります。

カメハメハスクールと聞くと、主にハワイアンのための学校とだけ思うかもしれませんが、組織としては世界で有数の資産規模を誇る財団で、所有している財産は100億ドル、つまり1兆円を超えるそうです。基本的には慈善事業を行っているので、商業的な開発は行っていなかったのでしょうね。あれだけ開発が進んだワイキキから離れていない場所なのにワードセンターあたりはまったく栄えていなくて、夜は歩けない感じでしたから、個人的にも不思議に思っていました。

新築のコンドミニアムは、販売開始から2-3年が経って完成入居になることから、「今」欲しい人には不向きです。カカアコのコンドは、最低でも50万ドルのレベルで、70万ドルから100万ドルが大多数。中には、1千万ドルを遥かに越えて、2フロアを所有するプランもあります。ハワイハレリアルティのクリスさんとリカさんによると、そういう動きは、今すぐに買えるワイキキの中古物件に需要が高まる要素になると話されていました。それにカカアコの開発熱が下がると物件が増えるスピードが落ちるためワイキキやアラモアナのコンドを代替案として考える人が増えそうです。いずれにしてもワイキキコンドのオーナーにとっては、悪くない状況だと思います。

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