オアフ島における短期バケレン規制の賃貸市場への影響 | ハワイ、ワイキキでコンドミニアムを買う!  

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7/28/2019

オアフ島における短期バケレン規制の賃貸市場への影響

今日はオアフ島でのバケレン運営に関する話題です。このブログで私自身は、Aribnbなどの短期バケレン運営は止めておくべきとの立場を当初から取っていました。少し前にも、宿泊税を自治体が徴収することをハワイ州が拒否したことを取り上げました。その中で、ホノルル市がより厳しい罰金を課す方向に動いていると触れていました。

私は短期レンタルと一切関係がないので、特に詳しくは調べていませんでした。検索してどんな動きになっているかを確かめてみると、あまりに急な動きで行政に対する不満や状況に対する不安が見えました。しかし、少なくともこれまでは、条件を満たさない短期レンタルは法律、規制で認められていなかったのです。また、この問題は長きに渡ってホノルル市でも議論されてきました。性急すぎるというのは、違うのではないかと思います。また、住民の住宅を確保する意味でも短期レンタルへの規制は必要という意見に私は賛成です。

規制によって短期レンタルのマーケットがどう変わるのかは、さておき、長期の賃貸を行っている立場から、規制の変化による影響を考えてみたいと思います。法案が施行されてまだ時間が少ししか経っておらず、現段階では違法物件に対して告知、通達が行われているだけです。最高で1日の罰金が1万ドル、Airbnbなどの仲介業者も責任が問われる規制ですから、短期レンタルの物件の数は減少し、不動産市場に影響が出るのは確かだと思います。

まず、短期レンタルを行っていた所有者は決断を迫られます。そもそも短期レンタルありきで物件を買ったのだから続ける意味がなくなってしまったから、物件そのものを手放すとなれば、売物の物件が市場に出回ります。そういうことになれば、不動産価格の上昇が抑えられるかも知れません。もう一つ考えられるのは、短期レンタル物件が長期賃貸に流れてくることです。

AirbnbのワイキキZip Code96815で1ベッドルーム以上を検索すると、300軒ほどが結果に出てきます。この中には、クヒオ通りより南でリゾートエリアのゾーンに入っていて規制の対象から外れるものもあると思います。他のサイトで、1ベッドルームに限定、洗濯機、駐車場などの条件を加えると、それでも、100軒以上が残ります。空室が一気に数十件とか100単位で増えるのは、少し危機感を覚えます。現状はテナントが付いているので、しばらくはその状態が続いて欲しいと思います。

管理の面では、適正な家賃を把握することが一番だと思います。適正な家賃はテナントを得る上で最も大切な要素です。この設定が間違っているとテナントが決まりません。また、短期レンタルを諦めて長期レンタルに回ってくる物件は、家具、その他の家財がすべて揃っています。所謂、Fully Furnished(すべての家具付き)になるわけですが、賃貸物件を探している人がすべて家具付きを望んでいるわけではないので、そういうことを認識しておく必要があります。

短期レンタル物件では、しばらく混乱が続くと思いますが、冷静に状況を見守りたいと思います。これから購入される方は、物件を選ぶ際には、長期レンタルのことを十分意識するべきと思います。考え方次第ですが、オーシャンビューは価格が高過ぎて、長期レンタルの収入だと利回りが悪くて、投資物件としては不向きになるかも知れません。洗濯機置場や駐車場も差別化する上では意味を持ちます。違法な短期レンタルが淘汰されて、マーケットが変化していることを頭に入れておいてください。



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