カカアコのコンドが完成してレンタル市場に物件が増えていく傾向になるのは間違いなさそうです。マルコポーロの火事の影響でスプリンクラーがない物件を避けたいという傾向が見えるという話も聞いています。では、実際のところはどうでしょうか。
ワイキキ寄りで完成しているコンドは、ワイエアとアナハぐらいです。パークレーンもありますね。ホノルル不動産協会のウェブサイトを調べると、アナハでスタジオのレンタルがありました。月額2,900ドルです。広さは400平方フィート台。ワンルームのスタジオで40平米は広いですが、月に30万円出せる人はアメリカ人でも極めて限られるはずです。
カカアコのコンドは販売価格が高いので、たとえスタジオにしても月に2,000ドル以下で貸したいオーナーがいたとしても極少数なのではないかと想像します。家賃収入にまったく期待せず、家賃で管理費だけをカバーしたいという状況があれば、ワイキキの1ベッドルームに匹敵するレベルの物件が出てくるのかも知れません。
カカアコで借りようとすると、広さ条件は外して、月の予算は3,000ドルが最低ラインになると皆さんならどうしますか?月3,000ドルの出費は、年間家賃に400万円を使うという感じです。その支出に問題がなかったとしても、同じ金額で環境の良いところを借りるか、より広い物件を借りたいと考えるのではないでしょうか。
短期的には、カカアコの新築コンド完成が、ワイキキの2,000ドル程度の1ルームのレンタルに対する影響は限られたものになるというのが、現時点での判断ですが、中長期的には、カカアコのコンドがどんどん完成していって、需要と供給に変化が起きるか?という点については注意していきたいと思います。
また、隣のエリアに家賃が高いけれど、魅力的な物件があることで、家を探している人の期待が高くなる可能性はあると想像します。ですから、賃貸に出す物件自体が眺望などの魅力があるかが問われるのではないでしょうか。新築を見学してきた人が内見に来ても内装や設備の点で納得してもらえるように配慮しておくことが重要だと思います。
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