ワイキキのコンドを購入したのが2013年。あれから丸11年が過ぎました。私の年齢は60歳を過ぎてすでに会社を定年退職。同じ仕事で契約社員として残っていますが、日に日に頑張る理由がなくなっていくなか会社勤めをするのは63歳までとなんとなく思っていたのが現実的になってきました。
年金がもらえるのは65歳ですから、それまでの間をなんとか過ごさなければなりません。無収入で蓄えを崩していくだけで生きていく勇気はありません。メンフィスにはすでに物件を一つ買っていてキャッシュフローを生み出す術がそこにありました。メンフィスで買った物件は12万ドルで月に800ドルぐらいが残ります。一方でハワイのコンドは、40万ドル近い価格で家賃は2100ドルでしたが、これまた手元に残るのは800ドルぐらいです。同じぐらいの金額をメンフィスで投資すれば、ハワイの3倍の収入が期待できます。
ということで、給与収入がなくなるなか、手持ちの資金を使ってキャッシュフローを最大限にするには、コンドを売ってメンフィスの物件を買い増すのが理に叶っているというのが最初の考えです。もちろんそれだけではなくて、コンドの老朽化という問題がありました。いろんなところで設備を新しくしているのでコンド自体の価値は下がっていません。しかし、アップデートするのはお金がかかります。夏には1000ドルを超える特別徴収がありました。所有しているユニットのなかでも時折、修理費用がかかります。そういうことが重なるとそろそろかなと思ったりするわけです。
さらには、最後のテナントが入る前に床を新しくして、カーテンとブラインドも入れ替えました。キッチンのレンジも新しくなり、ウィンドウエアコンも古くない状態でした。全体的に見た目が良い状態になっていたので、見栄えは悪くなく、このタイミングを逃すのはもったいないと考えていたと思います。これは売り時なのだろうと思い、管理してもらっていたハワイハレリアルティに売却の意思を伝えたのは、2023年の10月でした。